2歳のときから、ネイティブの家庭教師をつけてもらっていたAちゃん。
お母さまは、「この子には英語を好きになってほしい」その一心で、たくさんの時間と愛情を注いでこられました。
…でも、幼稚園の頃。
英語を【やらされている感】が強くなってしまい、
気づけば、英語は“キライなもの”に。
そのまま何年も英語から離れてしまい、
「いつかもう一度、英語を好きになってほしい」
という願いを込めて、小学生になった時、私のもとに来てくれました。
私は「英語が苦手な子の心の扉をひらくこと」が得意です。
まずやるのは、テキストをいったん手放すこと。
英語アレルギーを持つ子ほど、いきなり本格学習を始めたら逆効果だから。
Aちゃんが好きなもの、夢中になれるもの、
キャラクター、ゲーム、普段のおうちでの自由時間の遊び方——
全部聞き出して、その子が笑顔になれる“入口”を探します。
カードゲーム、アプリ、クイズなどで一緒に遊んで楽しい!と思ってもらう。
ジョークを言ったり、まずはとにかく笑ってもらう。
距離を縮めて、「英語って意外と楽しいかも」と気づいてもらう。
そこからようやく、Aちゃん専用の「学習ルート」をつくっていきます。
普通の教材では思いつかない、オーダーメイドの道筋。
小学2年生だったあの日。
レッスンのあと、Aちゃんが言いました。
「先生のレッスン、楽しすぎる!毎日でも通いたい!」
あれだけ英語を嫌がっていた子が、
「英語の楽しさ」を思い出した瞬間でした。
高学年になると、こんな言葉まで。
「英語ができるから、学校の英語なんて楽勝!」
心の底から嬉しそうに話してくれる姿を見て、
私も胸がじんわりしました。
お母さまは後日、こんなメッセージをくださいました。
「苦手だった英語を、ここまで好きにしてもらえるなんて思ってもいませんでした。本当に感謝しています」
その安堵と喜びは、どれだけ大きかっただろう。
英語は、才能じゃない。
その子に合った“入口”さえ見つかれば、
誰でも好きになれるし、どこまでも伸びていく。
私はこれからも、
英語が苦手な子を「英語が好きな子」に変えていきます。

